緊急事態宣言が解除されて2ヶ月あまり、感染者数が増加傾向にあり第2波が警戒されるなか、経済の再開と感染対策という、相反する2つの両立が求められている。感染した患者の治療薬の臨床試験は国内外で行われているが、感染拡大の時にしか研究が進まない…。ほかの病気とは異なる感染症のジレンマがある。
日本発の新型インフルエンザ治療薬「アビガン」は安倍首相が「5月中の承認をめざす」と発言し注目を集めた。感染した著名人が薬を飲んで「効いた」と発言するなど、あたかも治療薬として十分な効果があるように誤解した人も少なくない。治療効果があったのか、なかったのか、科学的な解析が欠かせないなか、国のトップが、薬が効いていることを前提に「承認」と発言したことに違和感を覚えた専門家は少なくない。
6月17日には大阪府の吉村知事が、新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験を始めると会見で明らかにした。日本初、世界では10数番目となる。手掛けるのは国から20億円の支援を受けたベンチャー企業だ。大阪大学大学院の森下竜一医師(寄付講座教授)が開発したDNAワクチンと呼ばれるもので、ウイルスそのものを使う従来のワクチンとは構造が全く異なる。まず大阪市立大学で医療従事者を中心に安全性を確かめるという。大阪府と市が一丸となって取り組むプロジェクトとされるが、人への投与が初となる薬剤の臨床試験を、どのような議論やプロセスを経て実現に至ったのか情報開示は必須だ。そのほか複数のワクチン開発に数百億円の予算がつき、研究機関や企業に公費が注ぎ込まれる。成功する確率は未知数。未知の敵に立ち向かうために欠かせないワクチン開発。番組では治療薬やワクチン開発の実情とともに巨額の研究費の行き先を追う。
ナレーション:湯浅真由美
日本発の新型インフルエンザ治療薬「アビガン」は安倍首相が「5月中の承認をめざす」と発言し注目を集めた。感染した著名人が薬を飲んで「効いた」と発言するなど、あたかも治療薬として十分な効果があるように誤解した人も少なくない。治療効果があったのか、なかったのか、科学的な解析が欠かせないなか、国のトップが、薬が効いていることを前提に「承認」と発言したことに違和感を覚えた専門家は少なくない。
6月17日には大阪府の吉村知事が、新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験を始めると会見で明らかにした。日本初、世界では10数番目となる。手掛けるのは国から20億円の支援を受けたベンチャー企業だ。大阪大学大学院の森下竜一医師(寄付講座教授)が開発したDNAワクチンと呼ばれるもので、ウイルスそのものを使う従来のワクチンとは構造が全く異なる。まず大阪市立大学で医療従事者を中心に安全性を確かめるという。大阪府と市が一丸となって取り組むプロジェクトとされるが、人への投与が初となる薬剤の臨床試験を、どのような議論やプロセスを経て実現に至ったのか情報開示は必須だ。そのほか複数のワクチン開発に数百億円の予算がつき、研究機関や企業に公費が注ぎ込まれる。成功する確率は未知数。未知の敵に立ち向かうために欠かせないワクチン開発。番組では治療薬やワクチン開発の実情とともに巨額の研究費の行き先を追う。
ナレーション:湯浅真由美
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