2019年7月に行われた参院選。大阪選挙区にひとりの褐色の男性がいた。街角でマイクを手に「ほんまに大阪に、日本に恩返ししたい!」と流暢な関西弁で思いを熱弁した。彼の名は、にしゃんたさん(50)。本名はジャヤシンハ・アーラッチラーゲー・トシタ・デーワップリヤ・ニシャンタ。2005年に日本国籍を取得して以来、「にしゃんた」と名乗っている。スリランカから日本に来て31年目の夏、国民民主党から参議院選挙に出馬した。
にしゃんたさんが出馬を決意し、会見を開いたのは2019年1月。「10万人との握手」を目標に、選挙戦が始まる前から大阪各地を歩き続ける、“ドブ板選挙”で戦いを挑んだ。7月の参院選公示後、朝6時から夜11時まで街角に立ち続ける姿は、さながら昭和の選挙そのままの姿を彷彿とさせた。その一方、SNSで映像をアップし、若い層にもアピール。フォロワーは次々と増え、手ごたえを感じていた。が、選挙戦が始まると、地盤のある自民、大阪で知名度の高い日本維新の会が、組織の力で、直前に出馬した候補者たちにどんどん水を開けられてしまう。
街頭に立っていても、「何で黒人やのに出てるの?」という有権者からの心ない言葉が突き刺さる。気が落ち込むこともあるが、戦いを諦めなかった。彼が立候補したのには、日本で骨を埋める覚悟と自らのアイデンティティにつながる理由があった。
番組では外国出身のにしゃんたさんが立候補した理由に迫るとともに、7月の参院選での戦いのなかで、今の日本の姿とこの国の選挙の形を浮き彫りにする。
ナレーション:田畑智子
にしゃんたさんが出馬を決意し、会見を開いたのは2019年1月。「10万人との握手」を目標に、選挙戦が始まる前から大阪各地を歩き続ける、“ドブ板選挙”で戦いを挑んだ。7月の参院選公示後、朝6時から夜11時まで街角に立ち続ける姿は、さながら昭和の選挙そのままの姿を彷彿とさせた。その一方、SNSで映像をアップし、若い層にもアピール。フォロワーは次々と増え、手ごたえを感じていた。が、選挙戦が始まると、地盤のある自民、大阪で知名度の高い日本維新の会が、組織の力で、直前に出馬した候補者たちにどんどん水を開けられてしまう。
街頭に立っていても、「何で黒人やのに出てるの?」という有権者からの心ない言葉が突き刺さる。気が落ち込むこともあるが、戦いを諦めなかった。彼が立候補したのには、日本で骨を埋める覚悟と自らのアイデンティティにつながる理由があった。
番組では外国出身のにしゃんたさんが立候補した理由に迫るとともに、7月の参院選での戦いのなかで、今の日本の姿とこの国の選挙の形を浮き彫りにする。
ナレーション:田畑智子
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