第82回選抜高等学校野球大会(2010年)
2010・31エピソード

第1日第1試合(1回戦)天理(奈良)×敦賀気比(福井)
2時間18分
敦賀気比は2点を追う六回、2死一、二塁から高原の右翼線適時二塁打、錦織、林の連続適時打などで一挙5点。球をよく見極め、厳しい球はことごとくファウルにする粘り強い攻めが、逆転を呼んだ。天理は一回に安田の適時三塁打などで先行したが、その後は再三の好機を生かし切れず、守備も5失策と乱れて流れを逃した。
敦賀気比は2点を追う六回、2死一、二塁から高原の右翼線適時二塁打、錦織、林の連続適時打などで一挙5点。球をよく見極め、厳しい球はことごとくファウルにする粘り強い攻めが、逆転を呼んだ。天理は一回に安田の適時三塁打などで先行したが、その後は再三の好機を生かし切れず、守備も5失策と乱れて流れを逃した。

第1日第2試合(1回戦)花咲徳栄(埼玉)×嘉手納(沖縄)
1時間36分
花咲徳栄は二回、英が押し出し四球を選んで先制。七回は木村がスクイズを決めるなどして加点し、八回に橋本の右越えソロで引き離した。先発の五明(ごみょう)は左腕から制球良くコースを突き、低めへの変化球を効果的に織り交ぜて的を絞らせず、2安打無四球の完封。嘉手納打線は積極的に振る姿勢が光ったが、及ばなかった。
花咲徳栄は二回、英が押し出し四球を選んで先制。七回は木村がスクイズを決めるなどして加点し、八回に橋本の右越えソロで引き離した。先発の五明(ごみょう)は左腕から制球良くコースを突き、低めへの変化球を効果的に織り交ぜて的を絞らせず、2安打無四球の完封。嘉手納打線は積極的に振る姿勢が光ったが、及ばなかった。

第1日第3試合(1回戦)山形中央(山形)×日大三(東京)
2時間2分
日大三打線がボール球を見極めて甘いコースに誘い、山形中央の好投手・横山を攻略した。同点の三回に平岩が勝ち越し2ランをバックスクリーンに運び、再び追い付かれた直後の五回には吉沢が決勝の2点二塁打。以後も着実に加点した。山形中央は一回に縄の2点三塁打で先制するなど打線が奮起したが、横山が粘りを欠いた。
日大三打線がボール球を見極めて甘いコースに誘い、山形中央の好投手・横山を攻略した。同点の三回に平岩が勝ち越し2ランをバックスクリーンに運び、再び追い付かれた直後の五回には吉沢が決勝の2点二塁打。以後も着実に加点した。山形中央は一回に縄の2点三塁打で先制するなど打線が奮起したが、横山が粘りを欠いた。

第2日第1試合(1回戦)開星(島根)×向陽(和歌山)
1時間41分
前身の旧制海草中時代から偉大なる先人たちが築いてきた伝統を、向陽の先発・藤田は重圧に感じていたという。だが、「逆にそれを力に変えようと、嶋(清一)さんを思い浮かべながら投げた」。この世に生を受けるよりはるか昔に、同じ甲子園のマウンドで伝説となった名左腕。タイプは全く異なるが、その姿に自らを重ね、藤田は冷静沈着な投球で強打の開星打線を封じた。
前身の旧制海草中時代から偉大なる先人たちが築いてきた伝統を、向陽の先発・藤田は重圧に感じていたという。だが、「逆にそれを力に変えようと、嶋(清一)さんを思い浮かべながら投げた」。この世に生を受けるよりはるか昔に、同じ甲子園のマウンドで伝説となった名左腕。タイプは全く異なるが、その姿に自らを重ね、藤田は冷静沈着な投球で強打の開星打線を封じた。

第2日第2試合(1回戦)前橋工(群馬)×宮崎工(宮崎)
1時間38分
宮崎工は三回に長嶺、六回には新見の適時打で先行。九回は2死から佐藤、稲垣、長嶺の3連続長短打でだめを押した。攻めに粗さはあったが、要所で決定打が出た。先発・浜田は直球と変化球を巧みに織り交ぜ、三塁を踏ませず無四球で完封。前橋工は打線が最後まで球を見極められず、四回の2本以外は安打が出なかった。
宮崎工は三回に長嶺、六回には新見の適時打で先行。九回は2死から佐藤、稲垣、長嶺の3連続長短打でだめを押した。攻めに粗さはあったが、要所で決定打が出た。先発・浜田は直球と変化球を巧みに織り交ぜ、三塁を踏ませず無四球で完封。前橋工は打線が最後まで球を見極められず、四回の2本以外は安打が出なかった。

第2日第3試合(1回戦)立命館宇治(京都)×広陵(広島)
1時間39分
広陵は3点を追う三回、丸子の右中間への適時二塁打などで同点。再びリードを許した五回も丸子、有原の適時打などで3点を挙げて逆転した。いずれも敵失を逃さず突いて得点につなげ、試合巧者ぶりを見せた。立命館宇治は一回、2死から4長短打を集めて一挙4点。終盤も足を絡めて逆転を狙ったが、及ばなかった。
広陵は3点を追う三回、丸子の右中間への適時二塁打などで同点。再びリードを許した五回も丸子、有原の適時打などで3点を挙げて逆転した。いずれも敵失を逃さず突いて得点につなげ、試合巧者ぶりを見せた。立命館宇治は一回、2死から4長短打を集めて一挙4点。終盤も足を絡めて逆転を狙ったが、及ばなかった。

第3日第1試合(1回戦)高知(高知)×神港学園(兵庫)
2時間
神港学園は同点の九回、2死二塁から横川の中越え二塁打で接戦に決着をつけた。中盤までは互いに打線が好球を逃さず、連打で得点を取り合った。
神港学園は同点の九回、2死二塁から横川の中越え二塁打で接戦に決着をつけた。中盤までは互いに打線が好球を逃さず、連打で得点を取り合った。

第3日第2試合(1回戦)盛岡大付(岩手)×中京大中京(愛知)
2時間14分
甘い球を確実にとらえる中京大中京打線が、しつこさを発揮した。一回に岩井川、藤浪の連続適時打で2点を先取。エース森本の制球難から2度追い付かれたが、いずれも直後に点を奪い返した。四回に岩月が中前へ運んだ適時打が決勝点。九回、盛岡大付に粘られたが、いったん遊撃に回った森本が再登板して逃げ切った。
甘い球を確実にとらえる中京大中京打線が、しつこさを発揮した。一回に岩井川、藤浪の連続適時打で2点を先取。エース森本の制球難から2度追い付かれたが、いずれも直後に点を奪い返した。四回に岩月が中前へ運んだ適時打が決勝点。九回、盛岡大付に粘られたが、いったん遊撃に回った森本が再登板して逃げ切った。

第3日第3試合(1回戦)高岡商(富山)×智弁和歌山(和歌山)
2時間6分
4番の山本が、満足そうに笑った。「打ち勝つことが高嶋監督の野球」。指揮官を「単独日本一」に押し上げる節目の勝利は、智弁和歌山らしい集中打で飾った。五回の攻撃前、高嶋監督は「5点差がついたら相手はあきらめる」とハッパをかけた。刺激的な言葉で、打線を目覚めさせた。
4番の山本が、満足そうに笑った。「打ち勝つことが高嶋監督の野球」。指揮官を「単独日本一」に押し上げる節目の勝利は、智弁和歌山らしい集中打で飾った。五回の攻撃前、高嶋監督は「5点差がついたら相手はあきらめる」とハッパをかけた。刺激的な言葉で、打線を目覚めさせた。

第4日第1試合(1回戦)興南(沖縄)×関西(岡山)
1時間53分
興南の島袋が無四球1失点完投。14奪三振のうち見逃しが10個。スライダー、スクリューを織り交ぜコースを突く投球が光った。打線も一回、国吉陸の中前打を足場に1死満塁として銘苅の左犠飛で先制。その後も着実に加点した。関西の先発・堅田は制球が甘く、打線も10安打で1点とつながりを欠いた。
興南の島袋が無四球1失点完投。14奪三振のうち見逃しが10個。スライダー、スクリューを織り交ぜコースを突く投球が光った。打線も一回、国吉陸の中前打を足場に1死満塁として銘苅の左犠飛で先制。その後も着実に加点した。関西の先発・堅田は制球が甘く、打線も10安打で1点とつながりを欠いた。
